FXとは|初心者向けに基礎知識や仕組みをわかりやすく解説
FX(外国為替証拠金取引)とは「Foreign Exchange(フォーリン・エクスチェンジ)」の略で、ドルや円など異なる2つの通貨を売買することで利益(為替差益)を狙う投資です。
本記事では、FXとはどのような投資なのかや、始め方などについて、初心者向けに詳しく解説します。
目次
FXを動画で学ぶ初心者向け講座
OANDA証券ではFX取引の基礎知識をわかりやすく解説した動画を、多数提供しています。
以下のような約10分の短い動画で、効率的にFX取引の基礎知識を学ぶことができます。
初心者の方向けの動画を一覧にすると以下の通りです(それぞれYouTubeのページにリンクしています)。
動画内容 | 動画時間 |
---|---|
FXとは、どのような投資? | 7分22秒 |
FXの注文方法 | 7分18秒 |
ローソク足やチャートの見方 | 9分35秒 |
ロット(Lot)の解説 | 6分45秒 |
通貨ペアの選び方 | 10分23秒 |
pipsの基礎知識 | 6分52秒 |
FXのリスク | 10分36秒 |
FXのテクニカル分析 | 10分27秒 |
FXのファンダメンタルズ分析 | 7分45秒 |
FXの始め方・取引のやり方 | 8分40秒 |
FXとは
FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。
外国為替を証拠金(担保として入れるお金)で取引するため、このように呼ばれます。
FXは「外国為替レートの変動を利用して利益を狙う投資」で、端的に表現すると以下の通りです。
- ・為替レートが「上がるか下がるか」を予想する
- ・予想が当たればレート変動の差額を受け取れる
出典:TradingView
取引対象は日本円や米ドルなどの組み合わせである通貨ペアで、その為替レートが上がると予想したらロング(買い→売り)、下がると予想したらショート(売り→買い)の取引を行います。
「FXの仕組み」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
FXの利益とコスト
FXには以下の2種類の利益と、1種類の取引コストが存在します。
- ・【FXの利益】①為替差益
- ・【FXの利益】②スワップポイント
- ・【FXの取引コスト】スプレッド
【FXの利益】①為替差益
為替差益とは、売買により得られる値上がり益(キャピタルゲイン)のことです。
たとえば、米ドル/円という通貨ペアで1ドル=150円の時に、今後為替レートは上がる(ドル高円安)と予測しロング(買い)し、その後に151円に上がったところで決済すると「+1円」の利益が得られます(逆に149円に下がったところで決済すると「-1円」の損失が発生します)。
【FXの利益】②スワップポイント
スワップポイントとは、2カ国間の金利差によって発生する損益(金利差調整分)です。 ポジションを保有している間は、スワップポイントの「受け取り」または「支払い」が発生します。基本的に「金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売る」ポジションの多くの場合では、スワップポイントを受け取れます。
逆に、「金利が高い通貨を売り、金利が低い通貨を買う」ポジションの多くの場合は、スワップポイントの支払いが発生し、これをマイナススワップと呼びます。
(※注:相場環境やFX会社の取引条件によって、上記のようにならないケースもあります)
【FXの取引コスト】スプレッド
FXのレートは売値(Bid)と買値(Ask)で示され、その差(スプレッド)が実質的な取引コストに相当します。
取引手数料は無料としているFX会社が多いですが、基本的にスプレッドによるコスト負担は発生します。
通貨ペアによってスプレッドは異なりますが、主要な通貨ペアでは数銭未満が一般的です。FXの3つの魅力
FXの魅力は、主に以下の3つがあります。
- ・【魅力1】売りでも利益を得られる
- ・【魅力2】レバレッジを活用して少額から取引ができる
- ・【魅力3】原則24時間取引できる
【魅力1】売りでも利益を得られる
FXでは、相場が下落する値動きでも利益を狙うことが可能です(ショートの取引)。
株式の現物取引や投資信託などは、相場が上昇する値動きでしか利益が得られませんが、FXは上昇・下落のどちらでも利益を狙えるのが特徴です。
「FXと他の投資の違い」や「FXが資産運用として選ばれる理由」については、以下の記事で詳しく解説しています。
【魅力2】レバレッジを活用して少額から取引ができる
FXはレバレッジ(預け入れた資金よりも何倍も大きな金額で取引できる仕組み)を利用できます。
最大25倍(個人口座の場合)のレバレッジにより、下図のように4万円の証拠金で100万円の取引が行えます。
最小取引数量が1,000通貨で1ドル=150円の場合、本来は取引するのに150,000円必要ですが、25倍のレバレッジにより6,000円で取引を行えます(1通貨から取引できるFX会社では、最低6円あれば取引をスタートできます)。
このように少額から取引できることもFXの魅力です。
「FXがいくらから始められるのか」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【魅力3】原則24時間取引できる
FXは土日を除く24時間取引できます(原則)。
FX会社によって差はありますが、一般的には月曜日の朝7時~土曜日の朝7時まで取引でき、祝日も取引可能です(サマータイムの場合は1時間早まる)。
下図のように世界の外国為替市場がリレーのようにつながり、FXは「眠らない市場」と呼ばれます。
FXの3つのリスク
FXのリスクは様々ですが、ここでは代表的な3つのリスクについて解説します。
- ・【リスク1】高いレバレッジによるリスク
- ・【リスク2】為替変動や金利変動によるリスク
- ・【リスク3】信用リスク・技術的なトラブルによるリスク
【リスク1】高いレバレッジによるリスク
高いレバレッジでの取引は、大きな利益を狙える反面、大きな損失が発生するリスクもあります。
証拠金維持率が一定水準を下回るとロスカットが行われる仕組みもあり、適切な資金管理(レバレッジ管理)が重要です。証拠金に対してポジションを持ちすぎた状態にならないよう、「取引数量」や「証拠金額」を調整することでリスク対策ができます。
【リスク2】為替変動や金利変動によるリスク
為替相場が不利な方向に変動することで、損失が発生するリスクがあります。
損失のレベルは、その時の値動きやレバレッジの倍率によって変動します。
また、通貨の金利変動によって、スワップポイントに影響が出る場合もあります。
金利変動の把握に必要な「世界各国の政策金利発表スケジュール」はこちらをご覧ください。
【リスク3】信用リスク・技術的なトラブルによるリスク
信用リスクとは、FX会社(およびカバー先会社)の信用状況によって発生するリスクです。
これらの信用状況が悪化した場合、投資家が意図した取引が成立しない可能性が考えられます。
また、インターネットを通じて行うFX取引は、FX会社側またはユーザー側の通信機器・回線、取引ツールなどの不具合により、一時的または一定期間、注文ができなかったり遅延したりする可能性が考えられます。
以上の3つのリスク以外にも注意すべき点があるので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
FXの始め方
FXの始め方は、以下の流れです。
- ・【STEP1】FX会社を選ぶ
- ・【STEP2】口座開設を行う
- ・【STEP3】資金を入金する
- ・【STEP4】取引を始める
【STEP1】FX会社を選ぶ
FX会社によって、取引できる通貨ペア、スプレッド、取引ツール、提供サービスなどが異なります。
自身の方針に合う、信頼に足るFX会社を選ぶことが重要です。
少額から取引を始められるFX会社で始めたいなら、最小取引数量が1通貨や1,000通貨単位の会社を選びます。
「FX会社の選び方」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【STEP2】口座開設を行う
FX会社の口座開設は、一般的にインターネットで行います。
メールアドレスや本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証等)を用意しておくと、スムーズに手続きできます。
必要事項の入力や書類の提出などが完了し、所定の審査に通れば、口座開設完了の連絡が届きます。
「FX会社の口座開設方法」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【STEP3】資金を入金する
口座開設が完了すると、FX会社から取引ツールへのログインIDやパスワードなどの情報が提供されます。
これらの情報を用いて口座へログインし、証拠金を入金します。
【STEP4】取引を始める
口座に証拠金が入金されたら、取引を始められます。
とはいえ、初心者の方は少額から取引を始め、取引ツールの使い方や、ポジション保有後の証拠金の増減などに慣れることが推奨されます。
デモトレードを提供しているFX会社なら、こちらで慣れる方法も考えられます。FX初心者が失敗しないおすすめの取引方法
FX初心者が失敗しない取引方法として、以下のポイントをおさえることが重要であると考えられます。- ・通貨ペアの特徴を知る
- ・チャート分析を行う
- ・注文方法を覚える
通貨ペアの特徴を知る
FX取引における通貨ペアは、株式投資の銘柄に相当します。
どの通貨ペアで取引するか選ぶ段階で、取引に失敗しないよう気をつけることが大切です。
通貨ペアによってボラティリティ(価格の変動率)が異なり、ボラティリティが大きい銘柄ほどハイリスク・ハイリターンとなることは知っておくべき事柄です。
初心者のうちは「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」など、比較的ボラティリティが低い傾向にある通貨ペアを選ぶことが推奨されます。チャート分析を行う
チャート分析とは、チャートから未来の値動きを予想(分析)することです。
これにより、根拠のある取引を目指します。
ローソク足チャートの見方を覚え、さらにテクニカル指標を用いた「テクニカル分析」の方法も覚えると、分析の精度が高まるでしょう。
出典:TradingView
注文方法を覚える
FXにはさまざまな注文方法がありますが、自分が行う取引にどの注文方法が適しているかを正しく把握する必要があります。
注文方法 | 内容 |
---|---|
成行注文 | 現時点の価格ですぐに売買する |
指値注文 | 指定の価格になったら売買する予約注文 |
逆指値注文 | 指定の価格になったら売買する予約注文(主に損切り) |
IFD注文 | 新規注文と決済注文の予約を同時に行う |
OCO注文 | 2種類の決済注文(利益確定・損切り)の予約を同時に行う |
IFO注文 | 新規注文と2種類の決済注文の予約を同時に行う (IFD注文とOCO注文の融合) |
トレーリングストップ 注文 |
価格の上昇・下落に逆指値注文のラインを追随させる |
FXで失敗する可能性を抑えるという意味では、損切り用の注文(逆指値注文、IFD注文、OCO注文、IFO注文)が重要です。
FXの税金
FXで一定の利益を得た場合、確定申告を行い税金(20.315%の税率)を納める必要があります(国内FX業者の場合)。
確定申告が必要となる条件は、以下の通りです。
- ・給与所得が2,000万円を超える方
- ・給与所得者で、FX等の所得が年間20万円を超える方
- ・被扶養者で、FX等の所得が一定の金額を超える方
- ・個人事業主
納税は国民の義務であるため、FXに関する税金のルールについて、しっかりと理解しておく必要があります。
OANDA証券でFX取引を始めるまでの流れ
OANDA証券でFX取引を始める流れは、以下の通りです。
- ・OANDA証券の口座開設を行う
- ・マイページにてFX用のサブアカウントを作成する
- ・OANDA証券のオリジナルコンテンツ・ツール
OANDA証券の口座開設を行う
まず、OANDA証券の口座開設を行います。
以下3つのものを用意しておくと、口座開設をスムーズに行えます。
- ・メールアドレス
- ・本人確認書類
- ・マイナンバー
以下のボタンをクリックすると、OANDA証券の口座開設フォームが開きます。
必要書類や口座開設のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
マイページにてFX用のサブアカウントを作成する
OANDA証券で口座開設が完了したら、以下のステップでサブアカウントを作成してください。
- ・パスワードを初期化してマイページにログイン
- ・サブアカウントの作成
- ・証拠金の入金
サブアカウントの詳しい作成方法は、以下の記事を参考にしてください。
OANDA証券では、FX初心者から中上級者向けに様々な取引コースを提供しています。
自分に合った取引コースの診断は、以下より行ってください。
OANDA証券の取引概要については、以下からご参照ください。
OANDA証券のオリジナルコンテンツ・ツール
FX取引ができるようになったら、以下のオリジナルコンテンツ・ツールが役立ちます。
- ・X(旧Twitter)
- ・YouTube
- ・マーケットニュース
- ・FX初心者向けコンテンツ
- ・リアルタイムチャート
- ・OANDA証券オリジナルマーケット分析ツール
- ・経済指標カレンダー
- ・国別経済指標
- ・FX基本用語集
- ・お客様との公平公正な取引環境を実現するインフラデータを公開
- ・その他のコンテンツ・ツール(FXでOANDA証券が選ばれる理由)
「公式X」では、マーケットニュースや要人発言などの速報を随時提供しています。
「公式YouTube」では、初心者~中上級者向けに、FXに関する基礎知識やOANDA証券が提供する取引ツールMT4・MT5の使い方など様々な情報を配信しています。
「マーケットニュース」では、投資判断に役立つ最新ニュースやマーケット情報などを随時提供しています。
「FX初心者向けコンテンツ」では、FXとはどのような投資なのか、始め方などのコンテンツを豊富に提供しています。
「リアルタイムチャート」では、5分足から日足まで様々な時間足のチャートをご覧いただけます。
「オリジナルマーケット分析ツール」の一例を挙げると、以下の通りです。
コンテンツ・ツール | 内容 |
---|---|
OANDAオーダーブック | OANDA証券で取引している他のトレーダーの保有ポジションや未約定のオーダー状況がわかる |
通貨の強弱チャート | 通貨の強弱が把握できる |
ボラティリティ グラフチャート |
ボラティリティ(価格変動性)を把握できる |
「経済指標カレンダー」では、本日発表予定の経済指標を一覧で把握できます。
「国別経済指標」では、各国の経済指標結果の最新の数値や、過去の数値を把握できます。
「FX基本用語集」では、多くの専門用語を初心者の方にもわかりやすく解説しています。
「インフラデータ」では、約定までのスピードやスリッページの発生率などの情報を公開しています。
FXを無料で体験できるデモトレード
デモトレードとは、仮想資金を使い無料でFXを体験できるサービスです。現実のお金を失うリスクなくFX取引を体験でき、また取引ツールに慣れることができるので、本番取引前に利用する初心者の方も多くいます。
●OANDA証券が提供するデモトレード
300万円の初期仮想資金が無くなっても、一定条件を満たせば継続して取引を行えます。 |
FXを始める前にシミュレーションをしてみよう
OANDA証券では、FX取引をシミュレーションできるツールを提供しています。
- ・証拠金・損益シミュレーション
- ・FX、CFD用資産シミュレーション
証拠金・損益シミュレーション
レバレッジ倍率やロスカット水準を算出できるツールです。以下のように「①口座資産、②取引数量」を入力し、「③現在のレートを取得」を押すだけで計算できます。
「計算する」のボタンを押すと、以下の数値が表示されます。
- ・取引金額
- ・必要証拠金
- ・ロスカット水準
- ・1pipsあたりの損益
- ・口座資産に対してのレバレッジ
- ・現在の口座資産における最大注文数量
- ・想定利益金額
- ・想定損失金額
ツールは以下のページからどなたでもご利用いただけます。
FX、CFD用資産シミュレーション
想定する損失額や勝率などを入力することで、口座資産の変化をシミュレーションできます。
入力するのは以下の6項目です。
入力後に「固定損益で計算」のボタンを押すと、以下のように損益シミュレーションの結果が表示されます。
この結果を見ることで、1回のトレードでどの程度のリスクを取り、どの程度のリターンを狙えば良いのか、どの程度の勝率があれば口座資産が増えていくのかを想定できます。
【まとめ】FXとは|初心者向けに基礎知識や仕組みをわかりやすく解説
FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。
ドルや円など異なる2つの通貨を売買することで利益(為替差益)を狙う投資です。
レバレッジが利用でき、少額からでも取引をスタートできることが特徴です。また、売買によるキャピタルゲインだけでなく、スワップポイントによるインカムゲインを狙えることも魅力です。
平日は原則24時間取引を行えるため、忙しい方でも取り組みやすいことがメリットといえます。
今回紹介してきた内容も含め、FX初心者の方向けの基礎知識は、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。
また、OANDA証券では初心者の方でも利用しやすい独自開発の取引ツール「fxTrade」や、テクニカル分析で役立つオリジナルのインジケーターを提供しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
FX初心者にオススメのコンテンツ

これからFXを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもFXをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
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