用語解説

公開日:2019年2月14日 16時35分
最終更新日:2022年9月20日 17時47分
FXのデイトレード手法とは?やり方や利益を出すコツなどを紹介(デイトレード)

デイトレードとは?


デイトレード(デイトレ)とは、数時間から1日までの短期間で取引を完了させる取引スタイルです。日本語では「日計り(ひばかり)」と言われることもあります。1日で取引を完了させるので、ポジションが気になって眠れないということや、寝ている間の為替変動リスクなどを抑えることができます。

またデイトレードは1日で動く値幅を狙いに行くので、リスクは限定されますが一度に大きな利益を狙うのは難しいという点がデメリットに感じるかもしれません。スキャルピングやスイングトレードとの違いは、以下で詳しく紹介します。


スキャルピングやスイングトレードとの違い


スキャルピングやスイングトレードなど、ほかの取引スタイルとの違いを以下の表でまとめました。

                                                                                                             
【各取引スタイルの特徴や違い】
取引スタイル スキャルピング デイトレード スイングトレード ポジショントレード
使用するチャート1分足~15分足5分足~日足1時間足~週足日足~月足
メリット・1回のトレードリスクが少ない
・資金効率が良い
・翌日にポジションを持ち越さない
・1回のトレードリスクが少ない
・資金効率が良い
・翌日にポジションを持ち越さない
・一度に狙える利益はデイトレより大きい
・相場に張り付く必要がない
・ポジショントレードより取引機会が多い
・一度に大きな利益を狙うことができる
・相場に張り付く必要がない
デメリット・取引回数が増えるためスプレッド分のコストがかかる
・一度に大きな利益は期待できない
・トレード中は相場に張り付く必要がある
・一度に大きな利益は期待できない
・相場を頻繁にチェックする必要がある
・1回のトレードリスクが大きい
・ポジションを翌日に持ち越すためストレスが大きい
・週を跨いでポジションを持つと週末リスクがある
・1回のトレードリスクが大きい
・トレードチャンスは少ない
・ポジションを翌日に持ち越すためストレスが大きい
・週を跨いでポジションを持つと週末リスクがある

デイトレードのメリット


デイトレードを行うメリットは、以下の通りです。

  • 1回のトレードリスクが少ない
  • 資金効率が良い
  • 翌日にポジションをもちこさない

それぞれ詳しく紹介します。


1回のトレードリスクが少ない


デイトレードは1日で動く値幅を狙うので、1回のトレードリスクは少ない傾向にあります。例えば米ドル円の1日の変動幅は、OANDAの「ボラティリティ グラフチャート」によると約60pips前後です。そのため米ドル円であれば、1回のトレードリスクは約60pips前後が目安と言えるでしょう。

ボラティリティは通貨ペアやその日の相場状況によって異なりますが、1日の値幅を狙うデイトレードは1回のトレードリスクが少ないといえます。また、OANDAでは各通貨ペアごとにボラティリティが確認できるチャートを提供しておりますので、是非ご参考ください。

OANDAの「ボラティリティ グラフチャート」


資金効率が良い


デイトレードは取引チャンスがあれば1日に何度も取引を行うので、資金効率が良い取引スタイルです。ここでの資金効率とは、レバレッジを活かした少ない投資金額で大きな取引をするという意味以外に、資金が増えるスピードを表します。取引が成功すれば、1日に何度も利益を積み重ねることができます。


翌日にポジションをもちこさない


デイトレードは1日で取引を完了させるので、翌日にポジションを持ち越すことはありません。そのため深夜の為替変動リスクを抑えることができます。例えば寝ているときに何らかの事案が発生し、夜中に相場が大きく変動してロスカットをされていたというのはよくある話です。

また保有しているポジションが気になり、なかなか眠れないといった悩みもありません。そういった点では、ストレスがない取引スタイルといえます。


マイナスのスワップポイント(ファイナンシングコスト)が発生しない


スワップポイントは通貨ペアとロング(買い)・ショート(売り)ポジションによってはマイナスになります。例えば高金利通貨として有名なTRY/JPY(トルコリラ/円)でショートポジションを持ち翌日に持ち越すと、約90円のマイナスが発生します。(2021年6月8日時点、NYサーバーの場合)

スワップポイントの確認はこちら

しかしデイトレードではその日のうちにポジションをクローズするため、マイナスのスワップポイントが発生する可能性を考慮しなくて済みます


デイトレードのデメリット


デイトレードには様々なメリットがありますが、一方でデメリットもあります。ここではデイトレードのデメリットについて詳しく紹介します。

一度に大きな利益は期待できない

デイトレードは1日で動く値幅を狙うので、1回のトレードリスクは少ないですが、一度に大きな利益を期待することはできません。コツコツと利益を積み重ねていく取引スタイルとなるので、一回で大きな利益を期待する方には不向きな取引スタイルです。


相場を頻繁にチェックする必要がある


デイトレードは1日の中でチャンスがあれば何度も取引を行うので、相場を頻繁にチェックする必要があります。そのため仕事で忙しくなかなかチャートを見れないという方には、不向きな取引スタイルです。


デイトレードのやり方


「デイトレードは何分足を見ればよいの?」や「利確・損切りの目安はどのくらい?」などのお悩みをお持ちの方も多いと思います。ここではそのようなお悩みをお持ちの方に向けて、デイトレードのやり方について詳しく紹介します。


チャートの時間足


デイトレードで使用するチャートの時間足に決まりはありませんが、5分足~日足を使うのが一般的です。しかし取引前は短期足だけではなく、月足や週足などの長期足も確認する必要があります。なぜならば相場は長期的なトレンド方向に沿って動く傾向があるからです。長期足を分析しないと「木を見て森を見ず」となってしまい、高値掴み安値掴みの原因となってしまいます。


利確・損切りのpips数目安


デイトレードに限らずですが、利確や損切りのpips数は相場状況によって変わるので一概決めることはできません。特に損切り幅をpips数で決めてしまうと、取引量によって損益額が異なるので大きな損失を出してしまうリスクがあります。そのため損切りの幅はpips数で決めるのではなく、許容できる損失額で決めることがおすすめです。


デイトレードで初心者が失敗するリスクを抑えるコツ


FX/CFDは優れた取引手法を使っても必ず成功するものではありません。特に初心者の方が安易に取引を行えば、大きな損失を出すリスクが高まります。ここでは、デイトレードで初心者が失敗するリスクを抑えるコツについて詳しく紹介します。


初心者は少額から取引を始める


初心者の方は少額から取引を始め、まずはFX/CFDに慣れることが大切です。特にチャート分析が未熟な初心者の方がいきなり大きな利益を狙っても、逆に大きな損失を出すリスクが高いといえます。リスクの少ない少額から取引を始め、チャート分析や注文方法の練習などをするところから始めてください。


初心者の通貨ペアは「米ドル/円」がおすすめ


初心者の方は通貨ペア選びで迷う方も多いと思いますが、まずは「米ドル/円」から取引をするのがおすすめです。「米ドル/円」の取引量は高く値動きが安定している傾向にあります。金融先物取引業界の店頭FX月次速報によると、米ドル円の取引量が370,128,334円(2021年4月のデータ)と1位の取引量を誇ります。

取引量が多いということは値動きが安定している傾向があり、急な価格の変動リスクが少ない通貨ペアといえます。そのため初心者の方は「米ドル/円」から取引を始めることがおすすめです。


チャート分析を行い根拠のある取引を行う


FX/CFDで勘や運任せではなく根拠のある取引を行うためには、チャート分析を行う必要があります。チャート分析の主な種類は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。

テクニカル分析とは過去の値動きを分析し、将来の値動きを予測するチャート分析方法です。価格という一つの情報にフォーカスし分析を行えるので、手軽にチャート分析ができ多くのトレーダーから利用されます。

テクニカル分析についてはこちら

ファンダメンタルズ分析とはその国の政治・経済などを分析、将来の値動きを予測するチャート分析方法です。取引する通貨に与える影響を全て分析する必要があるので、多くの情報量を必要とします。逆に情報量が多いと混乱してしまうリスクもあるので、初心者には難しい分析方法です。

ファンダメンタルズ分析についてはこちら

初心者の方は手軽にチャート分析が行えるテクニカル分析から始めることがおすすめです。


損切りを行う


初心者のよくある失敗に損切りできないことがあります。例えば損失を取り返したい気持ちが強く含み損を持ち越し、最終的にロスカットとなるケースです。損切りは損失を確定させる行為ですが、それと同時に大切な証拠金を損失から守ってくれる役割もあります。

そのため許容できる損失を超えたのであれば速やかに損切りを行って下さい。OANDA(オアンダ)では新規口座開設対象者に向けて、1回のトレードリスク管理について紹介しております。詳しくは、以下の記事を御覧ください。

資金管理をはじめよう② 適切なポジションサイズの設定を読む


デイトレードの取引手法を勉強するのにおすすめの本


デイトレードに関連する本は数多く存在しており、どの本を選べば良いのか迷う方も多いと思います。OANDAではFXに関連する様々な良書を出版・販売する「パンローリング社」とタイアップし、初心者~上級者の方向けに様々なFX本を提供しております。

初心者~上級者と取引レベルに合わせ提供しているので、自分の取引レベルに合った本をすぐに探すことが可能です。またOANDA(オアンダ)の口座保有者向けに、書籍のプレゼントキャンペーンもしております。

OANDAの口座開設はこちら

FX用語辞典(幻冬舎)

OANDAが出版した書籍「FX用語辞典(幻冬舎)」では、より詳しくFXの用語について学ぶことができます。

OANDA(オアンダ)とパンローリング社による書籍一覧


OANDAなら少額からの取引が可能


OANDAが提供するFXサービスは、「fx Trade」「MT4」「MT5」などで取引をすることができ、取引経験によって口座を使い分けることができます。例えば「fx Trade」なら1通貨からの取引が可能であり、約5円(1ドル100円計算)という少額から取引を行うことが可能です。

FXの仕組みや始め方・税金(確定申告)・資金管理のやり方など、初心者向けコンテンツも満載であり、スムーズな取引を始めることができます。また、中級者や上級者の方向けに、OANDAオーダーブックやインジケーターなどオリジナルツールも豊富にあります。新規口座開設対象者には様々な特典も用意しているので、是非口座開設をご検討ください。

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